Home/ |
石けんシミュレーション
■石けんシミュレーション 公開されているレシピで作った石けんが、自分にぴったりあっていたらいいのですが、「もう少し泡立ちの良いものがいい」、「少し硬くて、溶けにくい方がいい」、「もっと保湿力が欲しい」など、工夫したいと思うことは多いと思います。 今までのように、試行錯誤で石けんを作っていては、なかなか自分の肌質に合ったお気に入りの石けんに出会うことができません。けれども、手作り石けんの材料から、できる石けんの性質をシミュレーションできれば、自分にあった石けんを短時間で見つけることができますし、アレンジも自由にできるようになります。 そこで、使う油から石けんの性質を割り出す計算シートを作りました。これを使えば、実際に石けんを作る前に、できあがる石けんの性質を予想することが出来ます。つまり、自分で簡単に、できあがる石けんをシミュレーションすることができるわけです。以下で、石けんシミュレーションをするための計算シートの使い方を説明します。 石けんシミュレーションの計算シートは次のページにありますが、このシートを使えば、石けんの6つの特性を示すレーダーチャートを作ることができるだけでなく、選んだ油に合った精製水の量、必要な苛性ソーダの量もかんたんに計算することができます。自分でレーダーチャートを作れるようになれば、自分の作った石けんと、すでに公開されている石けんを比較することもできるし、今まで作った石けんを自分の思い通りに改良することもできます。 ●石けんシミュレーション計算シートの使い方 (1) 原料の油脂を選び、使用量を@の列に記入します。それからすべての油脂の量を合計してIに記入してください。 (2) 精製水の量を計算します。精製水の量は、油脂合計量の30〜40%なので、例えば35%とする場合は、I×0.35が、精製水の量になります。 (3) 苛性ソーダの量は、油脂ごとに計算します。@×Bが、その油脂を100%けん化するのに必要な苛性ソーダの量(g)になります。それぞれの量を合計してください。Jが合計量になります。けん化率Rは、85〜95%にします。手作り石けんは、原料の油脂をすべて石けんにするのではなく、5〜15%をそのままの形で石けんの中に残し、石けんで洗い終わったあとに、その油を肌に残して保湿しようというものです。J×R÷100が石けん作りに使う苛性ソーダの量になります。 (4) 石けんの性質を計算する。肌適性、洗浄力、気泡力など、石けんの性質は表に従って計算できます。たとえば肌適性が知りたい場合は、使う油ごとにAの割合とCの数字をかけてC×Aとある欄に記入。すべての油を計算し終わったら、それらを合計してKの欄に書き入れます。その数字を、レーダーチャートに入れれば、肌適性がどの位置に来るかがわかります。 洗浄力が知りたければAの割合とDの数をかけ、同じように表に書き入れて合計してください。そうやって6つの特性の数字をすべて出し、レーダーチャートに書き入れれば完成です。 この計算シートは、数字を書き入れる前にコピーして、石けんを作るたびにそのコピーに数字を書き入れて保存して下さい。そうすればあなただけの貴重なレシピ集ができあがります。 ●石けんシミュレーション用ソフト(Excelワークシート) 石けんシミュレーションを簡単に行うためにExcelでワークシートを作りました。このワークシートは以下のような機能があり、自分だけの石けん作り、レシピのデータベース作りに、とても役立ちます。 石けんシミュレーションは「自分だけの石けんを作る本2」の付録として入手できます。お申し込みは こちら でできます 石けんシミュレーションWEB版 を公開しました。 (EXCEL版のように、レシピをデータベースにする機能はありませんが、EXCELをお持ちでなくても、WEBから利用できます)
|