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自分だけの石けんを作る本2


 
 ■自分だけの石けんを作る本2
 ■2012年11月 1日 初版発行
 ■発行所 uki☆uki☆せっけんライフ 
 ■こちらで購入できます
  DL-MARKET
  Cuddly SAVON
 
Cuddly SAVON様は、ご利用のお客様に
割引価格で販売されています。

 見本版(無料)は こちら



注意:本書は印刷物ではありません。
pdfファイルで、パソコンやタブレットPC、
スマホなどで見ることができます。
印刷するとA4版99ページの本にすること
ができます
付録として石けんシミュレーション付き

e-Book対応

iPad、iPhone、Android、ガラパゴスなど
の電子書籍端末で読むことができます
 
 
 「自分だけの石けんを作る本」を発行して7年が経ちました。この間、多くの方に読まれ、それまでの手作り石けんの常識を破る本として注目を集めました。
 それまで、経験だけで語られていた手作り石けんの性質に、石けんシミュレーションという科学を導入し、自分の求める石けんを簡単に設計することができるようになりました。また、ペットボトルで簡単、安全に石けんを作る方法も、日本ですっかり根付いてきました。
 この7年間に、多くのソーパーの方とお話をすることができました。また、手作り石けん初心者の方からは多くの質問をいただきました。

 今回、そのような多くの方の声、そして最新の情報を盛り込んで、「自分だけの石けんを作る本」を全面改定、最新版「自分だけの石けんを作る本2」として発行することになりました。
 大きな変更点は以下のようになります。

 (1) ページ数が60ページから99ページになり、情報量は旧版の1.5倍以上
 (2) 石けんの化学のページを追加。手作り石けん作りの基礎をやさしく解説
 (3) 苛性ソーダのどこが危険か、安全に取り扱う方法を詳しく説明しました。
 (4) オプション材料に本当に効能があるのか、危険性はないのか、苛性ソーダで分解しにくい添加方法を解説
 (5) リバッチ法で苛性ソーダを使わないで作る石けん、液体石けん、香りのカプセルなど、新しい石けんの作り方を紹介
 (6) 7年間にお寄せ頂いた質問にお答えしました(36問のQ&A集)
 (7) 手作り化粧水のページを新しく追加
 (8) 軟水の原理、効果、ユーザの声を掲載
 (9) 手作り石けん、化粧水、軟水を使ったシンプルで効果の高いスキンケアを提案

 もちろん、従来の内容はブラッシュアップして、すべて収録されています。

 この本の目指したものは、手作り石けんを科学して、安全、簡単に、自分の肌質にあった石けんを作ることです。

 また、理想の洗顔とはどのようなものかを考えて、理想の洗顔を実現するには、自分にあった手作り石けんと軟水だけがあればよいことを明らかにしました。

 初めて手作り石けんを作ってみようという方だけでなく、すでに手作り石けんを作っておられる方が、自分のやり方を見直すためにも、ぜひ読んでもらいたい本に仕上がっています。


☆ご注意 石けん教室のテキストとしてご利用される方に☆
 本書は石けん教室のテキストとしても多く利用されていますが、生徒さんに無断でコピーを配布することは商用利用にあたり、著作権侵害となりますので固くお断りします。石けん教室等で利用する場合は、割引価格でコピーを配付できるライセンス契約を用意していますので、お問い合わせください。


目 次

はじめに

手作り石けん
まずは石けんの基礎を知ろう −石けんの化学−
手作り石けんと市販の石けんの違い
石けんの性質は脂肪酸で決まる
オリーブ石けんとココナッツ石けん
石けんを構成する脂肪酸の性質
石けんの性質を知る方法
石けん作りに使う油の性質
いろいろな石けんの性質を比べてみました
あなたの石けんの作り方は間違っていませんか?
手作り石けんのウソ・ホント
苛性ソーダって危険?
安全で簡単な石けんの作り方
自分だけの石けんを作る
石けんシミュレーション
肌質にあった石けんを作る
理想の石けんを作る
バランスソープの秘密
オリジナルソープ
そのオプション材料、本当に入れても大丈夫?
本物のハーブソープを作る
リバッチ法で苛性ソーダを使わない石けんを作る
香りのカプセル
液体石けんの作り方
廃油石けんの作り方
石けんの酸化を防止する
手作り石けんQ&A

手作り化粧水
化粧品に注目される材料
化粧水の作り方
配合変化
保湿剤としてのヒアルロン酸
手作り化粧水の防腐について

軟 水
手作り石けんと軟水の出会い
軟水ユーザの声
軟水アンケート結果
理想の洗顔
バブルバスレシピ
美人の湯レシピ
軟水はエコノミー&エコロジー
軟水器を自作する
市販されている軟水器

あとがき
手作り石けんなどの材料の購入先
関連リンク
参考文献


 A4版99ページ、全面カラー、写真、図も多数


はじめに

 健康志向、自然志向の高まりから、近年、石けんや化粧水を手作りする人が増えています。手作り石けんは、オリーブオイル、ココナッツ油などの食用油脂を使って台所で作る石けんです。これらの冷製法で作る石けんは、適度の油脂が残っている、いわゆる過脂肪石けんであることから、使い心地は市販の石けんとはずいぶん違ったものになります。良質の手作り石けんは、泡立ち、汚れ落ちも良好で、何より、洗い上がった後のしっとり感は石けんに対する常識が全く変わるくらいです。

 ここ数年の間に、手作り石けんの本が多く出版され、インターネットでも手作り石けんを扱うサイトが増えました。いずれのメディアも手作り石けんの良さを絶賛するような内容です。しかし、このようなブームの中、いくつかの疑問も出てきました。
 第一に、手作り石けんを作る際の安全性を軽視している情報が多くなってきている点です。石けん作りに使う苛性ソーダは劇物であり、化学の専門家でも、その取り扱いには細心の注意を払わなければならないものです。そのような危険な薬品を、十分な安全設備もない台所で、子供やペットもいるような環境で扱っても大丈夫なのでしょうか?今のような、ボールと泡立て器で作っていて、本当に事故が起こらないのでしょうか?
 第二の疑問は、自分にあった手作り石けんを簡単に作ることができるのかという点です。多くの手作り石けんの本は、作者自らのレシピを自画自賛していますが、実際に作ってみると、期待していた石けんができない場合もよくあります。「もっと泡立ちをよくしたいけれど、刺激が出るのはいや」、「もう少し固い石けんを作りたいが、どの油をどれくらい加えればいいのか」などは誰もが考えることですが、今までの手作り石けん本を読んでも答えは見つかりません。つまり、手作り石けんの性質について科学的に考えて、自分の肌質にあった石けんを作るという試みは、今まで十分に行われていなかったのです。

 この本では、手作り石けんの作り方を見直し、より安全に、品質の良い石けんを家庭で作る方法を紹介します。また、手作り石けんの性質を科学的にとらえて、原料油脂の種類から、できあがる石けんの性質をシミュレートする方法を紹介します。この方法を使えば、誰でも、自分の作ろうとする石けんが、どのような性質を持つかを予想できるようになります。手作り石けんには、体に良さそうないろいろな材料を添加することが多いのですが、それらが本当に効果があるのかどうか、科学的に検証しました。

 そして手作り石けんの性質を最大限に引き出すために、水にもこだわりました。石けんの欠点は石けんカスができるため、洗顔後、肌につっぱり感がでることです。せっかくの手作り石けんも、石けんカスのために、本来の性質を生かし切っていないのも事実です。軟水を使うと、石けんカスができないため、洗顔後の肌はすべすべに仕上がります。軟水+手作り石けんで、汚れを落としながら、肌に大切な成分を残すという理想的な洗顔が実現できます。

 さらに、手作り石けんでは不十分なスキンケアの方法を補うために手作り化粧水のことも触れています。

 「自分だけの石けんを作る本」は、この7年間で、多くの方に支持されてきました。この間に寄せられた疑問点にもお答えする内容を追加し、7年ぶりに全面改訂しました。
手作り石けん、手作り化粧水、そして手作りの軟水、これだけあれば自分の最高の美肌を作ることができる、これがこの本のテーマです。この本が、みなさんの、石けんライフに、少しでもお役に立てれば幸いです。