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どのスポンジが泡立つ?
ホームセンターに行くと、様々な種類の台所用スポンジが並んでいます。食器洗い用スポンジは毎日使うものだけにいいものを選びたいものです。 石けんユーザは、スポンジに直接液体石けんをつけて、泡立てて使う人が多いようです。でも、スポンジによってずいぶん泡立ちが違うことは実感しています。泡が立たなくなると、液体石けんを追加します。つまり、泡立たないスポンジを使っていると、自然と液体石けん使用量が増え、家計に響くだけでなく、環境への負荷も高めることにもなります。 ここでは、市販されているスポンジについて、同じ条件で泡立てたときに、どのスポンジが泡立ちやすく、経済的に食器洗いができるかを実験してみました。 ■実験方法 今回、実験に使った物は以下の通りです。
【泡立て方】 スポンジを水洗いし、軽く絞ったあと、液体石けんをスポイドを使って、正確に1mLスポンジ全体に染みこませます。次に、食器を洗う前に泡立てるやり方と同じ方法で、スポンジを泡立て、その泡を計量カップに受けて、できた泡の量を量りました。 液体石けんは、グリーンコープ製キッチンのしゃぼん(石けん分30%)を用いました。 水は水道水(硬度40)を使いました。 ■実験結果
■まとめ 結果としては、やはり普通のスポンジが一番泡立ちがよいという結果でした。スポンジが泡立つには、@ウレタン部分の目が細かいこと、A水や石けんがしっかり染みこむだけのスポンジの量が重要であること、がわかりました。 ネットスポンジもよく使われていますが、スポンジ部分が少ないので、ウレタン/ナイロンスポンジに比べて泡立てるのに時間がかかりました。しかし、ウレタンが少ないことは、スポンジが汚れたときに、洗いやすいことを意味しているので、ネットスポンジは汚れのひどいもの用、ウレタン/ナイロンスポンジは軽い汚れ用に使い分けるのが賢い使い方と言えそうです。 同じウレタンスポンジでも、ボディスポンジや目の粗いスポンジは泡立ちが悪くなります。やはり、スポンジ内部に石けんが染みこまないので、むだにこぼれてしまうからです。ナイロンタオルも同じ理由で、石けんがむだになります。 セルローススポンジは一番悪い結果でした。天然素材で作って環境にやさしいと言っても、毎日の石けん使用量が増えたら意味がありません。 また、台所用のスポンジは、古くなってスポンジがつぶれてきたら泡立ちが悪くなります。スポンジの交換をケチっていては石けん使用量が増えるので、くたびれたスポンジは早めに交換しましょう。 スポンジの泡立ちが悪くなる原因に、スポンジ自体が汚れていることがあります。スポンジ内部に油が染みこんでしまったら、きれいなグラスなどを洗ったときに油が残って、また洗うことになります。そのようなむだをなくすためにも、スポンジ自身もきれいな状態で使ってください。 お礼:この実験を進めるにあたり、グリーンコープふくおか様、地の塩社様にアドバイスをいただきました。ありがとうございました。 【番外編】 同じ実験を、水道水の代わりに軟水を使ってやってみました。結果は下の写真通り・・・・泡が立ちすぎて計測不能でした。
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