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メディア・バイアス
■メディア・バイアス 「発掘!あるある大辞典U」に見られるように、メディアが番組や記事作りに都合のよい情報を集めて、事実をゆがめることを「メディア・バイアス」とよびます。 今回は、「メディア・バイアス」という本の紹介です。
著者の松永さんは、京都大学大学院修了後、毎日新聞社に10年間勤務、その後フリーライターとして、農業、食品、環境などの分野で活躍されています。 日経BP社のHP内の、FoodScienceのコーナーで連載されている「松永和紀のアグリ話」は、食品、農薬関係の研究者からも評判は高いです。 目次を紹介すると 第1章 健康情報番組のウソ 第2章 黒か白かは単純すぎる 第3章 フードファディズムの世界へようこそ 第4章 警鐘報道をしたがる人びと 第5章 添加物バッシングの罪 第6章 自然志向の罠 第7章 「昔はよかった」の過ち 第8章 ニセ科学に騙されるな 第9章 ウソつき科学者を見破れ 第10章 政治経済に翻弄される科学 第11章 科学報道を見破る十カ条 内容も、白インゲンダイエット、納豆ダイエット、みのもんた症候群、寒天ブームも健康被害生む、βカロテンで発がん率上昇も、世間を恐怖に陥れた環境ホルモン騒動、三菱自動車の車は燃えやすい?、オーガニック食品は安全じゃない?、アレルギー増加は清潔化が原因?、マイナスイオンが大流行、科学の衣をまとった売名行為 など、最近話題になったものをわかりやすく例に挙げ、新聞、テレビ、雑誌なのでメディアの何が問題なのか、そして、私たちは何を信じればよいのかを考えるヒントが書かれています。 化学物質の安全、健康情報に興味のある方は、ぜひご一読することをおすすめします。 ■危険な食卓 「危険な***」、「危ない***」、「恐怖の***」、「間違いだらけの***」、「***の恐怖」・・・この手のタイトルが付いた健康情報関係の本や記事は90%以上が怪しい、トンデモ情報が多いのですが、週間ダイアモンドの特集は今までとは全く内容が異なります。
群馬大学教授高橋久美子さんのフードファディズムの記事、悪役食品の冤罪、間違いだらけの食のリスク、残留農薬規制、遺伝子組み換え、有機野菜、BSE、養殖魚、トクホ、激化する食糧資源の争奪戦 など、メディアの流す情報の真偽について詳しく特集しています。 こちらも、ぜひお読みください。 バックナンバーは、こちらから購入できます。 |