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硬度を調べる


■硬度を調べる

 水道水中の硬度は地域によって大きく違います。硬度は石けんの使い勝手に大きな影響があるので、自分の使っている水の硬度を知ることは、石けんを上手に使う上で役立ちます。

 水道水の硬度は、日本水道協会のHPで調べることができますが、同じ地域でも、季節によって硬度は変化します。特に降水量の少ない冬場は硬度が高いことが多く、石けんが使いにくくなります。冬場に石けんが使いにくくなるのは、水温が低いだけでなく、硬度が高いのも大きな原因です。
 水道協会のHPには、季節ごとの硬度は示されていません。また、これらのデータは浄水場のデータであって、自分の使っている水道水のデータではありません。また、水道水以外の井戸水のデータはわかりません。

 自分の使っている水の硬度を簡単に調べることはできないのでしょうか?
 
 
市販されている硬度測定用キット
 
簡易水質試験試験紙 アクアチェック
3,000円(50枚)、60円/1回

硬度測定用試験紙です。量りたい水に試験紙を浸けて、しばらくすると色が変わります。色の変化を付属の色見本と比べて簡単に硬度を量ることができます。
しかし、色見本と比べるので、結構アバウトな結果(たとえば、0,25,50,100,150など)しか得られません。
シンプルパック
4,095円(48個)、85円/1回

写真右下のプラスチックチューブの一部を切り取り、水道水を吸い込みます。しばらくすると色が変わるので、色見本と比べて硬度を測ることができます。色見本と比べるので、アバウトな結果 (0 10 20 50 100 200) しか得られません。
パックテスト
1,400円(10本)、140円/1回

プラスチックのチューブに水を量り取って、しばらくすると色が変化します。色見本と比べて硬度を知ることができます。
やはり、色見本と比べるのでアバウトな硬度しか知ることができません。
ドロップテスト
4,200円

水道水をビーカーに量り取って、4種類の試薬を使って硬度を調べます。滴下瓶で滴定するので比較的正確な硬度がわかります。
値段が高いのと、ちょっと面倒くさそうなのが欠点です。
テトラテスト総硬度試薬
1,660円

観賞魚水槽の硬度測定用試薬です。ただし、このキットはドイツ硬度(dH)で結果が出るので、一般に使われている硬度に換算する必要があります。また、1dH単位(硬度17.8)の硬度しか得られないので、ややラフな結果になります。
 *写真はHPから引用しました
 
 
硬度チェッカー

 どうも、家庭で簡単に、そして正確に硬度を調べるキットが見つからなかったので、オリジナルの硬度チェッカーを作ってみました。
硬度チェッカー

硬度チェッカー(写真右)と、専用の容器(写真左)がセットになっています。
硬度チェッカーの容器

写真のような滴下容器です。写真上部がジャバラになっていて、軽く押すことで1滴1滴正確な容量で滴下できます。

専用容器を用いた場合、1滴が硬度10に相当します。
硬度測定

専用容器の目盛りまで水を入れて、硬度チェッカーを1滴ずつ滴下していきます。
はじめは左の写真のようなピンク色ですが、何滴か滴下すると、紫から青に変わります。右の写真のように青に変わったら滴定終了です。

滴下したのが5滴なら硬度50、10滴なら硬度100になります。

このように、簡単な操作で10きざみの硬度を正確にはかることができます。

硬度チェッカー

・硬度チェッカー
・硬度測定用専用容器
・取り扱い説明書

水道水の硬度チェックだけでなく、ソフナー再生時期のチェックにも使えます。
硬度50の水なら、約40回測定できます。