▼前田京子さんのオリーブ石けん
手作り石けんブームの火付け役となった前田さんのオリーブ石けんは、あまりに有名です。この石けんは、乾燥肌や敏感肌の人には、他の石けんにはないしっとり感を与えてくれます。反面、脂性肌の人には、洗い上がりがすっきりしない、ぬるぬる感が残るという感じを与えます。固まりにくい、柔らかくて溶け崩れが激しい、酸化が早い、油くさい、などの欠点も併せ持ちます。
乾燥肌 ★★★★★ 脂性肌 ★☆☆☆☆ |
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▼前田京子さんのマルセイユ石けん
オリーブオイルに、泡立ちを良くするココナッツ油と、硬く、崩れにくくするパーム油を加えた完成度の高い石けんです。前田さんの石けんは、肌に優しいことを第一に考えられているので、肌に刺激のあるココナッツ油は20%以下に抑えられています。失敗の少ない石けんですから、初めて石けんを手作りする方はこの石けんを基本にアレンジされると良いでしょう。できた石けんは、柔らかめで、やや溶け崩れやすいものになります。
乾燥肌 ★★★★☆ 脂性肌 ★★★☆☆ |
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▼前田京子さんの最高に贅沢な石けん
高価な油を使ったうえで、このネーミングですから、石けんを作る人は引きつけられますが、すばらしいと評価する人、マルセイユ石けんとの違いがわからない、酸化しやすい、という人もいて評価は二分します。高価なアーモンドオイルを使っていますが、脂肪酸組成はオリーブオイルと大差ないため、石けんにすると性質はほとんど変わらないものになります。マルセイユ石けんよりさらに柔らかく、溶け崩れやすい石けんになります。
乾燥肌 ★★★★☆ 脂性肌 ★★★☆☆ |
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▼小幡有樹子さんのたおベーシック
インターネット上で手作り石けんのレシピを公開している「たおさん」こと小幡有樹子さんも、手作り石けん派には人気のある人です。前田さんより自由な発想でユニークな石けんを作るたおさんは、どちらかといえば使い勝手重視。市販の石けんに近い性質の石けんを作っています。この「たおベーシック」もココナッツ油を30%も含むため、シャンプーに使うと、ややキシキシした感じがします。
乾燥肌 ★★★☆☆ 脂性肌 ★★★☆☆ |
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▼小幡有樹子さんの椿油石けん
つばき油は、昔から整髪、化粧品、薬剤用などに使われてきました。オリーブオイルよりリノール酸が少なく、酸化されにくい石けんになるといわれています。この石けんは、「たおベーシック」のオリーブオイルをつばき油に代えて作ったものです。比べてみるとわかるように、できた石けんの性質は、オリーブオイルを使った石けんとほとんど同じです。
乾燥肌 ★★★☆☆ 脂性肌 ★★★☆☆ |
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▼小幡有樹子さんのラード米ぬか油石けん
ラードを使うと固い石けんを作ることができます。ラードには、オレイン酸やリノール酸も適度に含まれているので、石けん材料としては優れた油なのです。米ぬか油は、ビタミンやステロールが豊富でさっぱりとした洗い上がりなのに、しっとり仕上がるとされています。この石けんも、しっとり仕上がりますが、泡立ちが悪く、柔らかいため、使用感はやや劣ります。
乾燥肌 ★★★☆☆ 脂性肌 ★☆☆☆☆ |
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▼アン・ブラムソンさんのカスチール石けん
アン・ブラムソンさんの著書は、今の手作り石けんブーム以前は、ソーパーたちの大切な教科書でした。この石けんは、13世紀にスペインのカスチリア地方で生まれ、クイーン・オブ・ソープとよばれたものを引き継いだもので、地中海特産のオリーブオイルを使うのが特徴です。牛脂を大量に加えるため固く、溶け崩れも少なく、実用性の高いものですが、反面、冷水では溶けにくく、泡立ちは悪くなります。
乾燥肌 ★★★☆☆ 脂性肌 ★★☆☆☆ |
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▼アン・ブラムソンさんのココナッツ・オリーブ石けん
保湿力のあるオリーブオイル、石けんを固くする牛脂、泡立ちを良くするココナッツ油を配合した石けんで、脂肪酸バランスも良く、完成度の高い石けんです。マルセイユ石けんに比べて保湿力は劣りますが、固く、泡立ちも良い使いやすい石けんです。
乾燥肌 ★★★☆☆ 脂性肌 ★★★☆☆ |
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▼アン・ブラムソンさんのパルマ・クリスティ石けん
レーダーチャートからもわかるように、バランスの取れた、完成度の高い石けんです。ラードは牛脂と同じように石けんを固くしますが、牛脂より脂肪酸のバランスが良いので、石けんの原料としては優れています。ひまし油を配合することで石けんの保湿力を上げてあるので、しっとり仕上がります。アン・ブラムソンさんの石けんで、最も完成度の高い石けんです。
乾燥肌 ★★★★☆ 脂性肌 ★★★☆☆ |
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▼JunkoさんのBasic Bar Soap
サンフランシスコ在住のJunkoさんは、アメリカのレシピをアレンジして、実に多彩で、独創的な石けんレシピをホームページ上で公開しています。この石けんは、マルセイユ石けんと同様の油を使って、パーム油とココナッツ油の割合を増やしたものです。オリーブ石けんのグラフと比べてみればわかりますが、固く、泡立ちは良くなりますが、保湿力が劣り、肌への刺激は強くなります。
乾燥肌 ★☆☆☆☆ 脂性肌 ★★★★☆ |
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▼JunkoさんのFace Soap
洗顔石けんとして、肌への優しさを第一に考えて作られたレシピです。泡立ちを良くするためのココナッツ油を、より刺激の少ないパーム核油に代えて、ベースオイルも高級な油を使っています。さらに、皮膚の保護と石けんの酸化防止のために、シアバター、ウイートジャム、ビタミンE、グレープフルーツシード抽出物
(GSE)を入れこみ、まさに、Junkoさんの珠玉の逸品といった石けんです。
乾燥肌 ★★★★★ 脂性肌 ★★★★☆ |
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▼JunkoさんのBaby Soap
赤ちゃん用に、肌への刺激を最小にしようと考えられたレシピです。やはり、ココナッツ油の代わりにパーム核油を使います。また、皮膚の刺激が少なく、しっとりとした仕上がりになるひまし油を多く加えています。泡立ちが非常に良く、汚れをさっぱり落としながら、シアバターとひまし油のおかげで、しっとりと仕上がるのが特徴です。
乾燥肌 ★★★★★ 脂性肌 ★★★★☆ |
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▼福田みずえさんのオールパーパスソープ
この石けんも、マルセイユ石けんと同種の油を使っていますが、ココナッツ油を35%も使っているので、肌への刺激は強くなります。ステアリン酸を加えることで石けんを硬くできますが、作るときに油を高温にする必要があり、疑似トレース【注】が出やすいなどの作りにくさもあります。できた石けんは泡立ちも良く、硬く、溶け崩れも少ないので使い勝手は良いものです。
乾燥肌 ★★☆☆☆ 脂性肌 ★★★☆☆
【注】石けんの生地が冷えたとき、ステアリン酸が固まって、あたかもトレースができたような状態になる |
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▼前田京子さんの透明石けん
前田京子さんのレシピです。ひまし油やココナッツ油を使い、グラニュー糖やアルコールを加えて透明にしています。透明石けんは見た目から高級なイメージがありますが、前田さんご自身が言われるように、透明にするために材料が制約され、保湿力などスキンケアの面では、どうしても他の石けんより劣ったものになります。作り方も手がかかるので、実用というより、石けん作りを楽しむ目的で作るといいでしょう。
乾燥肌 ★☆☆☆☆ 脂性肌 ★★★☆☆ |
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▼JunkoさんのM&Pグリセリンソープ
Junkoさんも、いろいろな透明石けんのレシピを公開しています。普通の手作り石けんのように作ってから、シュガーシロップ、グリセリン、アルコールを加えてリバッチ法【注】で作る方法、ステアリン酸を加える方法などがあります。ガラスのような透明感のある石けんにするほかにも、蜂蜜を加えて琥珀色にしたり、リバッチ法で抹茶を加えてグリーンの石けんにしたり、透明石けんにはこのような楽しみもあります。
乾燥肌 ★☆☆☆☆ 脂性肌 ★★★☆☆
【注】一度作った石けんを細かく砕き、お湯を加えて溶かし、再度固めて石けんを作る方法 |
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▼JunkoさんのCoconut Bar Soap
Junkoさんのココナッツ石けん(オイリースキンタイプ)です。ココナッツ油100%の石けんは市販もされており、人気のある石けんです。水に溶けやすく、泡立ちも良く、硬水でも使いやすい石けんですが、肌には刺激のある脂肪酸が含まれること、使い続けると肌が乾燥することなどから、敏感肌の人や乾燥肌の人には向かないと言われています。脂性肌の人、または夏用として使いたい石けんです。
乾燥肌 ★☆☆☆☆ 脂性肌 ★★★★☆ |
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▼市販の無添加石けん
市販されている浴用石けんの多くは、安価に入手できる工業用牛脂が80%程度と、泡立ちを高めるためのココナッツ油が20%程度、配合されています。レーダーチャートからもわかるように、硬く、崩れにくく、酸化しにくいため、工業製品としての性質は満たしています。しかし、ステアリン酸が多いため、冷水に溶けにくく、石けんカスができやすいので、洗顔後肌がつっぱる、肌に膜が張ったようだと感じる人もいます。
乾燥肌 ★★☆☆☆ 脂性肌 ★★☆☆☆ |
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▼市販の馬油石けん
化粧石けんとしても人気のある馬油石けんです。馬油は脂肪酸のバランスが良いので、他の油脂を配合せずに単独で使っても、肌に優しくて使いやすい石けんになります。特に、皮膚の再生に役立つと言われるパルミトレイン酸を含むことでも注目されています。
乾燥肌 ★★★★☆ 脂性肌 ★★★★☆ |
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